研究グループの誕生パーティが世界規模の国際会議になってしまった話


はじめに

世界では日々、多くの分野で国際会議やカンファレンスと呼ばれる集まりが開催されています。分野や特性によっても様々だと思いますが、国際会議にもいろいろな形態があり、物性物理学分野に限って言えば、主に各学会が主催するものと、ある研究グループや複数のグループが合同で行うものがあります。

所属するグループが主催する国際会議がありました。同時に、先生の誕生日を記念しています。(こんなことってあるんだ・・・。)

CDQM 2015 | Concepts and Discovery in Quantum Matter

会場

メイン会場は私のオフィスからも徒歩1分の物理学科のレクチャーシアターでしたが、会議初日の前に行われるウェルカムドリンクは種の起源のチャールズダーウィンに由来するダーウィンカレッジで行われ、主に他の機関から参加した人はマリーエドワーズカレッジという丘の上に位置する女子寮でした。両カレッジの距離は約2kmあります。カンファレンスディナーは町の中心に位置するニュートンも卒業生のトリニティカレッジで行われました。

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地図も送られてきました。

この説明だけで既に4箇所別々の場所が会場になっています。日々生活している我々学生と先生は問題ないものの、初めての人にはものすごく不親切な大学の構造をしていると改めて実感。

www.darwin.cam.ac.uk

Murray Edwards College | Murray Edwards College Home Page

Trinity College, Cambridge University

Department of Physics

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機会で記事にしたいと思っていますが、ケンブリッジ大学とオックスフォード大学は、学部とカレッジが独立に存在しており、学生は全員学部とカレッジの両方に在籍し、教員も大半は両方に所属しています。・・・これを正確に説明するのも結構大変です、もしかしたら今までも正確に説明できていないかもしれません。やはり今度記事にしておいたほうが効率よさそう。

ディナー

上記トリニティカレッジでのディナーは豪華でした。特におそらく初めてのダイニングホールの人はしきりに写真を撮っていました。特にハイテーブルには、著名な先生の友人が着席していました。ノーベル賞受賞者も。

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誕生会

研究グループの先生であるProf. Gilvert Lonzarichの誕生日を記念しています。そのためか、発表者もこの先生との関係を述べて懐かしがっていたりと、少し通常の学会とは雰囲気が異なりました。ケーキが振舞われたり、先生向けの寄せ書きコーナーがあったりと、知らない人から見ればもはやただの誕生会です。

グループ

そのロンザリッチ先生が教授になって20年になり、当時のグループメンバーの写真と現在のメンバーの写真が配られた資料に載っていた。

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20年前のメンバーのうちの何人かは、現在同じグループの教授になっていたり、他にも著名な起業家等になっていた。

会場のレクチャーシアターは Pippard Lecture Theatreという名前である。Lonzarichの隣の写真の人物はこのシアター名にもなっている。Brian Pippardさんのようだ。

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さて紹介でも、今のメンバーも20年後はどうなっているだろう、という暗黙のプレッシャーを頂いたので、どうにか恥ずかしくないような実績を上げたり、身分になってかなくては、と心に誓うこととなった。

トピック

非常に込み入った物理の話なので割愛します。私がんばって聞いていましたが、さらに細かい分野の細かい知識背景が無いと絶対に分からないような発表もかなりありました。(こういうのは日常茶飯事で、宿命ともいえるかと思います。)

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終わりに

こちらの文化で、普段ファーストネームで呼び捨てで呼び合っている先生方が、実はものすごい人たちなのではないか?と再確認させられた会議でした。

普段の風景の中で、このような変わったイベントが起き、簡単に参加できるのも、いわゆる人が世界中から集まってくる環境に身を置くメリットのひとつとして数えておきたいところです。

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